AWS Simple Monthly Calculator がついに勇退するようです!

AWS Simple Monthly Calculator がついに勇退するようです!

ついに AWS Simple Monthly Calculator が引退することに...
Clock Icon2020.04.10

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

2020/05/26 時点で、サポート終了日に関して変更がありましたので、更新いたします。 とはいえ 2020/6/30 以降の明確な日程は記載されていないため、引き続き AWS Pricing Calculator への移行を進めることをお薦めします。


園部です。

出オチ・タイトルオチ 失礼します!

AWS Simple Monthly Calculator(SMC) は、AWS をご利用の皆さんであれば、一度は利用または見たことがあるのではないでしょうか? そんな SMC ですが AWS Pricing Calculator が登場したことで、いつの日か訪れるであろうと思われていた引退の日が、ついにやってくるようです。。今までありがとう!!

現在 SMC にアクセスする以下のメッセージが表示されます。そのまま利用する場合は 簡易見積もりツールを続行 を選択することで利用可能です。


(2020.04.10 時点のコンソールでの表示)

このタイミングで改めて SMC と AWS Pricing Calculator について、振り返ってみます!

AWS Simple Monthly Calculator(SMC)

以下のようなことが可能なツールです。 (後述しますが)だいぶ前から提供されており AWS を利用している方には馴染みのあるツールではないかと思います。私も何度もお世話になりました!

● AWS Simple Monthly Calculatorは、AWSのクラウド サービスの費用を見積るためのツールです。
● 必要な項目を入れるだけで、毎月の費用をシミュレー ションする事が可能です。
● どなたでも自由に利用でき、計算結果のページを共有する事もできます。
● 推奨ブラウザはFirefoxもしくはGoogle Chromeです。

引用元: AWS Simple Monthly Calculator 操作説明書

画面サンプル

歴史は長い

原型となるツールは なんと 2007年6月 に登場したそうです!!

そして、現在のフォーマットとなったのは 2009年11月 です!!

対応サービス

現在、ツール内の左フレームを対象サービスとした場合に 28 サービスに対応しています。

  • Amazon EC2
  • Amazon S3
  • Amazon Route53
  • Amazon CloudFront
  • Amazon RDS
  • Amazon Elastic Load Balancing
  • Amazon DynamoDB
  • Amazon ElastiCache
  • Amazon CloudWatch
  • Amazon SES
  • Amazon SNS
  • Amazon Elastic Transcoder
  • Amazon WorkSpaces
  • Amazon WorkDocs
  • AWS Directory Service
  • Amazon Redshift
  • Amazon Glacier
  • Amazon SQS
  • Amazon SWF
  • Amazon Elastic MapReduce
  • Amazon Kinesis Streams
  • Amazon CloudSearch
  • AWS Snowball
  • AWS Direct Connect
  • Amazon VPC
  • Amazon SimpleDB
  • Amazon Elastic File System
  • AWS Support

個人的な思い出

以下の条件を見積もりに反映することが可能なのですが、意識せずに黙々と懸命に AWS サービスとリソースを入力して、出来上がった金額が思ったより安くしあがってしまったのは今となってはいい思い出です。

  • 無料利用枠を含む / 含まない
  • リージョン選択
  • サポートプラン選択

AWS Pricing Calculator

続いて 2018年10月 に登場したのが AWS Pricing Calculator です。

こちらは、ドキュメントが用意されています。

AWS 料金計算ツール では、AWS のサービスを調べたり、AWS のユースケースのコストを見積もりを行うことができます。ソリューションを構築する前にソリューションをモデル化して、見積もりの​​背後にある価格ポイントと計算を調査し、ニーズに合った利用可能なインスタンスタイプと契約条件を見つけることができます。そのため、Amazon EC2 の使用に関して、十分な知識に基づいて意思決定することができます。AWS コストと使用状況に関する計画を立てるか、インスタンスとサービスの新しいセットをセットアップすることができます。

引用元: 公式ドキュメント AWS

弊社ブログでも何度か登場しています。

画面サンプル

対応サービス

現在 41 サービスに対応しています。

  • Amazon Athena
  • Amazon Aurora MySQL-Compatible
  • Amazon Aurora PostgreSQL-Compatible DB
  • Amazon Chime
  • Amazon CloudWatch
  • Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility)
  • Amazon EC2
  • Amazon Elastic Block Store (EBS)
  • Amazon Elastic File System (EFS)
  • Amazon Elastic Graphics
  • Amazon Elastic IP
  • Amazon Elastic Transcoder
  • Amazon ElastiCache
  • Amazon Elasticsearch Service
  • Amazon FSx for Windows File Server
  • Amazon Kinesis Data Streams
  • Amazon MQ
  • Amazon RDS for MariaDB
  • Amazon RDS for MySQL
  • Amazon RDS for PostgreSQL
  • Amazon Redshift
  • Amazon Route 53
  • Amazon S3 Glacier (Glacier API only)
  • Amazon Simple Email Service (SES)
  • Amazon Simple Notification Service (SNS)
  • Amazon Simple Queue Service (SQS)
  • Amazon Simple Storage Service (S3)
  • Amazon Simple Workflow Service (SWF)
  • Amazon Virtual Private Cloud (VPC)
  • Amazon WorkDocs
  • AWS CloudHSM
  • AWS Config
  • AWS Data Transfer
  • AWS DataSync
  • AWS Directory Service
  • AWS Glue
  • AWS Lambda
  • AWS Storage Gateway
  • AWS Transfer for SFTP
  • AWS Web Application Firewall (WAF)
  • Elastic Load Balancing

Savings Plans 対応

さいごに

SMC では作成した見積もりを共有することが可能です。概算見積もりとして提案資料の備考などに記載したこともありましたが、この保存した見積もりはいつまで有効なのだろうか? そして、サービス提供が終了後はどうなるのだろうと思い、前述した資料などを調べましたが、見つけることが出来ませんでした。どなかたご存知の方はそっとコメントをいただけると嬉しいです。

保存期間はともかく、業務で利用されている方はある日 SMC が使えなくなり、滞らないように今のうちから Pricing Calculator に切り替えることをご検討いただければと思います。

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